大家さんへの手紙

大家さんへの手紙

拝啓 全国の大家さんへ。

低成長の経済が長く続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
アパートやマンションが、建てればすなわち「金のなる木」である時代は、もはや終わったかもしれません。
その原因は、いったい何だとお考えでしょうか?
 棲むニンゲンの顔が見えていない。収支という数字だけを相手にしている「金のなる木」としてのアパート
分母に建築費、分子に家賃収入をおいた係数の大きさを競うわけですから、アパートを単なる「金の生る木」と考えれば、当然分母の建築費が少なければすくないほど、収支が良くなるという公式になります。その中で、アパートはその係数という数字を相手にしている「もの」になっていきます。そこに住む「ニンゲン」の顔が見えてこない、ニンゲンを相手にしていないということが、往々にしてあるのではないか?と思う今日この頃です。

 空き部屋が多数発生することを、不動産屋は結局、駅からの距離や環境のせいにします。旧態依然たる上からのものの見方。ニンゲンが「もの」のように一定の法則性に従って動くという「マス」の見識です。圧倒的に「もの」が不足しているときにはそれもある程度有効であったでしょう。それが「近代」という時代の特長だったのかもしれません。
いま、「もの」は充足し、何でも手に入ります。また、情報もインターネットの普及などである程度なんでも簡便に手に入ります。「交通」の意味も明らかに変化しました。それが「モダン/近代」の後の時代、すなわち「ポストモダン」の時代の特長です。
空室の原因は従来型のアパートが、このポストモダンの時代傾向に即応した商品になっていない。ということに尽きるでしょう。

居住者目線の賃貸住宅について
ポストモダンの時代を生きる居住者にとって、その難しい時代を生きていくための「助け」になるような賃貸住宅に需要が出るということは、お分かりになっていただきたいことです。単なる「寝る場所」では、生きていけないのです。
かといって、旧来のアパートにインターネットが引いてあります。と言うだけではダメです。
居住者を応援するということは、居住者のエネルギーが増幅されるような「住空間」を提供するということなのです。
サトコウBOXユニットは、居住者のエネルギーを増幅する住空間を目指す。
サトコウは、ワンルームの全く新しい空間を試作いたしました。その特徴はユニットバスのコンセプトにあります。従来のユニットバスは、「密閉された身体を洗う箱」にすぎませんでした。その風呂の中では、新しい着想、身体との対話、エネルギーの増幅など、過酷なポストモダン時代を生き抜くために居住者が求めている要素は何も表現していません。
 また、この四角い箱は、せっかくの空間を玄関部分と「寝るスペース」の部分を二つに分断し、空間性の満足感はゼロです。
 サトコウは外部に開放された、縦長のユニットバスに、居住者を応援する願いを込めました。

  • 新しい着想が湧くこと空間性。
  • 身体との対話がごく自然に成立すること。
  • 居住者の生活エネルギーが元気に増幅すること。

ポストモダン時代の居住者の需要は、上記の3点に集約されます。まず、その需要をかたちにすること。サトコウはそこから始めています。
是非、サトコウの新しいBOXユニットを、実際にご覧いただき、実感していただきたいと思います。
コミュニティーとしての賃貸住宅。
ポストモダン時代の居住者は、「引きこもり」という先入観を持たれていますがそれは誤解です。
実は、ポストモダン時代の居住者は、瑞々しいコミュニティーを求めているのです。

新しいコミュニティーの特長は

  • 個人の自由を束縛するような旧来の閉鎖性(タブーや村八分)がない。
  • 個人の個性、表現の自由性が、伸びやかに発露する余地がある事。
  • 構成員それぞれが、ごく自然にうちとけるような共通の媒介
     (グリーン、建物の個性、美しい環境)などがあること。
  • インターネットを上手に利用した、日常的な情報の共有が、
     押しつけがましいことなく成立していること。
などです。

ポストモダンは、近代/モダンが忘れ去った人間のこころを回復するプロセスです。しかしそれは単に昔に戻るということではなく、新しい形式で実現されるのです。
「お互い様」や「おかげさま」、「おすそわけ」など、昔のコミュニティーがもっていた、美しい言葉が、おぼろげながら回復するような賃貸住宅のコミュニティー。いま、新しい需要はここにあります。

全国の大家様
サトコウは、「一部屋単位」という、BOXユニットについて、綿密な検討を重ねる中で、新しい賃貸住宅のイメージについて、かなり鮮明にイメージできるようになりました。「一部屋単位」の満足度が、重なって集合することが、新しい時代の集合住宅であると確信しています。
今後、私たちが発信する実例に、是非注目してください。

敬 具

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